安全食品購入のガイド

今回は『食』をまじめに考える話。

身近なお店で買える!家計も節約できる!安全安心食品ガイド

植田 武智 / 洋泉社


読者モニターの誘いが来た。
対象となる本はこちら。
「身近なお店で買える!家計も節約できる!安全安心食品ガイド」 border="0">
↑ここに貼ってある出版社のリンク先で内容を確認したら、随分興味深い内容の様子。
早速届いた本を旦那に見せると、先に持って行かれた・・・
(をーい。。。モニターは私だってバ)
で、家事をやっている私の背中に向かって
「牛乳ってさ・・・低温殺菌じゃないと、意味ないらしいぞ」
「・・・・・・・・あのさぁ。そんなの、いつも私が言ってるじゃん。
 だからそれしか買ってないでしょ」
「そうなんだけどさ」

私が口頭で説明すると説得力ないけれど、活字になっていると信じる気になるらしい。

スーパーに行くと牛乳はいろんな種類が並んでいる。
加工乳・調整牛乳・低脂肪乳。
そういったものは牛から絞った乳になんらかの手を加えて
甘くしたり脂肪分を抜いたりしているわけで。

そんなものには視界に入れず、まっすぐ「低温殺菌牛乳」を手に取る私なのだが
旦那は「俺が飲むなら普通の牛乳でいい」と言う。
なぜなら、低温殺菌牛乳は割高なのだ。
単純に「普通の」牛乳は125-135度で2秒殺菌、
低温殺菌は63-66度30分。
メーカーにとって、短時間で大量に処理したほうがコストも安く済むに決まって嬉しいはず。

しかし、それには落とし穴がある。
たんぱく質は高熱を加えると変質してしまう。
また高熱で処理すると良い菌まで殺菌してしまう。
最初にそれを教えてくれた人の言葉はこうだったと記憶している。
「あれは牛乳カスだ」

その知識を持って以来、低温殺菌を選んでいる私なのだが。
地元スーパーではよっぽど食の安全に感心がないと置いてないところが多い。

この本の牛乳の項にはその続き(いや、そもそもの基本と言うべきか)も綴られていた。

~引用~

「低温殺菌が良いのはその殺菌方法だけではない。生乳の質がいい。
 低温殺菌は有害な菌だけを殺すので、完全滅菌ではない。
 だから原料の生乳の雑菌数をできるだけ減らすために、
 健康で育った牛の乳からしかできない。

 高温で完全滅菌すれば、ある程度質の悪い牛乳でもごまかせる

~引用ここまで~

ほほう。新たな知識だ。
なるほど、健康な牛ね。
というか、消費者は不健康な牛から絞った乳が自分の口に入ってる
なんて思っちゃいないだろう。
(牛にいつも乳を出させるために、
 常に妊娠させておくのは不自然だ、という説はこの際置いといて)

どういうのが健康な牛なのだろう?
まだ解決していないBSE問題。あれも(食肉用で乳牛ではないが)牛である。
たしかその飼育方法で健康な牛が育つウンネンがなかったっけ?
狭い牛舎で運動するスペースもなく、牛骨粉や遺伝子組み換え穀物、
抗生剤入りの飼料で育てられた家畜はその血肉・乳に
影響があるのではなかったか?

医食同源・適度な運動が必要なのは人間に限ったことではない。
不健康な環境で育った病気の家畜の肉を卵を、乳を、私は口にしたいか?
応えは否である。

安全な品質管理も重要だろう。

数年前の某メーカーの牛乳事件もまだまだ記憶に残っているが、
前述したBSE問題、鳥インフルエンザ、米や筍、肉の産地偽装。
消費期限の偽造、衛生上問題のある「再利用」
輸入食品の残留農薬の問題。
ここまでは、ニュースを見ていてばよく入ってくる話だが、
近年、食の安全に敏感な人の間ではこの他に
ポストハーベスト、トランスファット、
添加物の毒性(主に発がん性等健康被害が出る可能性のあるもの、合成着色料もそのひとつ)
などのことも、よく話題に登る。


「食べてもなんともないから大丈夫」と言う人もある。
その度に、私は山の中のパン屋のおっちゃんに言われたことを思い出す。

「お金を出して危険を買ってはいけない。 お金を出して安全なものを買うんだ」

こうも言われた。
「今の自分にでなくても、次の世代、またはその次の世代にでるかもしれない」

妊娠中だった私は、真摯にその言葉を受け止めたものだ。

ただ、ここで一つ問題なのが
「なにが危険なものか」がわからず、知らないまま口に入れてしまい
アレルギーなどをき引き起こす人も多いことである。
そのままアトピーになっていく人もいる。
妊娠中ならば胎児に影響が出る場合だってある。
この世の中、知ろうとすればいくらでも情報は集めれるのだが、
多すぎてよくわからなくなってしまう人もあるだろう。

大手メーカーが作ってるなら安全、という、
根拠のない安全神話はとうに崩れている、と私は思っている。

食は自分の血肉になるもの。
家族の健康のためにも、まずは自分が感心を持って食品と向き合わなければならない。

そのためにする事はいたって単純である。
食品の裏表示を確認すること。
「なんだ、これ?」と思う名称が書いてあれば
大抵は消費者の健康のためには必要のないけれど、
メーカーには利益の為に必要な添加物であることが多い。
無いにこしたことはない。
豆腐・納豆の大豆製品にいたっては、特に法的義務はなかったようだが
国産・外国産大豆、遺伝子組み換え大豆ではない、との記載もある。
ここら辺も詳しく書いてあった

他にもこの本はスーパーによく並んでいるものが商品別に載っており、
メーカー実名で安心な商品紹介もされているので、
食の安全性に興味を持ち始めた人の初心者ツール本として役に立つだろう。
コラムのペーシでは味噌やマヨネーズの作り方まで載っているのが、
他の食の安全本との最大の違いかも。

ただ、何故か、この本の「食用油」の項にはごま油の記述がない。
紫蘇油(=エゴマ油。エゴマは名前こそこうだが、紫蘇科の植物で胡麻の仲間ではない)や紅花油など、
品揃えの悪い店には置いてないこともある健康にいいとされている油の記述はあるのに、
どこの店にも置いてある(コンビニですら!)ごま油の記述が、何故ないのだろう?
菜種油と同じく酸化しにくい油であり、マクロビオテックでも好んで使われている。
アーユルヴェーダではマッサージオイルとして使われると聞くし、
中医学を発端とする薬膳では外用にも用いられる。
玉締め抽出法ウンネンまで言及しなくてもよいが、
是非焙煎したものとしてないものとの違いくらいは紹介してもらいたかったが・・・。

もう一つ、「塩」の項では締めくくりに塩のミネラルで味わいに差が出る、とした上で
「普段使いなら精製塩で十分。直接塩をつけて食べるならミネラル塩を」との記述がある。

食を、料理を楽しみ、愛するものとして、コレは聞き捨てならない。
塩は、素材の味を活かしも殺しもする。
だからプロアマ問わず、塩にはこだわる。
醤油や味噌、味醂、酒。油。それにもこだわる。
まともな調味料を使うだけで、どれだけ味に違いが出ることか!
(えぇ。ひじき煮で実感しましたから)

安心安全。これは当たりまえ。
でもそれは何より「美味しく」なければいけない。
美味しいものが安全なものとわかる舌を、育てねばならない。
美味しいものを食べると、元気がでないか?幸せな気分にならないか?
だから美味しいものを食卓に運んでくれた生産者や料理人には感謝するのだ。

私の目指す食育とは、そういったものである。
単なる食いしん坊といわれればおしまいだが。

私達、消費者がそうやって徐々に食の安全を常に考え、購入することによって
スーパーの品揃えが安心なものを普通に置くものになって欲しい、と願っている。
筆者もあとがきにこれに近いことを述べていた。

ちなみに私はそういったスーパーに通っている。
ずっと前だがなかなか売ってないリーフティの無農薬紅茶が定番になったし
そこの精肉コーナーで「牛のほっぺはないか?」と尋ねたら
「何でもいいものならカンタンに入ってくるが、
 ウチは安心なものしか取り扱わないので、入ってくるのは月に1・2度。
 要るなら入ったら連絡します」
との回答だった。
そのスーパーでは肉のパックに
「抗生剤を使ってない飼料で育てた放牧○肉」と堂々と謳っている。
国産小麦もオーガニック食品も普通に陳列されている。
惣菜の寿司飯にはアミノ酸も入れていない。

そんな信用置けるスーパーだから、2つ隣の市まで買い出しに行く。
そこはちらしを打つ宣伝すらしないのにいつも混み合っている。
そして陳列棚の前で商品の材料表示をチェックする客の姿をよく目にする。
客達の意識も高いのだ。
だから店側も意識を高くせざるをえない。

これからは、そんな店が必要に迫られて増えるといいのに。
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by Laurus-nobilis | 2009-03-21 17:54 | 料理

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